法人トップ > 筑波メディカルセンター病院 > 診療・入院・治療の流れ > 診療科目 > 婦人科

ここから本文です

診療科の紹介

婦人科

医師紹介

役職等 専門分野 卒年  資格
西出 健 診療科長
専門部長(婦人科)
婦人科腫瘍 1986年 日本婦人科腫瘍学会専門医
日本産科婦人科学会専門医・指導医
日本臨床細胞学会細胞診指導医
日本がん治療認定医機構暫定教育医
がん治療認定医
野末 彰子 専門科長 婦人科腫瘍 1995年 日本産科婦人科学会専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医
星野 沙也加 2017年

 

婦人科の取り組み

婦人科は当院が茨城県地域がんセンターとして機能することになったのに伴い、1999年から診療を開始しました。現在、西出健、野末彰子の2名が診療を担当しております。2名とも日本臨床細胞学会の細胞診指導医、日本産科婦人科学会専門医の資格を持ち、婦人科疾患、特に婦人科癌の診断と治療を専門としております。

外来や入院においては癌だけではなく、感染症や内分泌疾患、子宮内膜症、性器脱から子宮筋腫や卵巣嚢腫などの良性腫瘍に至るまで、幅広い婦人科疾患の診断と治療を行っています。ただし、妊婦健診や不妊症の検査・治療は今のところ行っておりませんので、ご注意下さい。

入院での治療は、良性疾患では手術療法が中心です。腹腔鏡手術や子宮鏡を用いた子宮筋腫手術など、体への負担が少なく回復の早い内視鏡手術も積極的に施行しております。良性疾患の治療方針は、患者さんの意向をふまえた上で、体の負担と治療の効果のバランスをよく考えて最善と思われる方法を提示させていただきます。医師と患者さんとの相談を通じて、十分に納得がいく治療方針を決めていくことを大切だと考えております。

悪性疾患では最新のエビデンスに従って、手術療法、必要であれば放射線療法や化学療法も取り入れた集学的治療を行います。初期から進行した状態の癌にまで、ほぼ全ての婦人科癌の治療に対応しています。子宮頸部の初期癌に対しては、1泊2日の入院で高周波電気メスを用いた円錐切除術を行うことによって、子宮を温存する治療を行っています。

 

患者さんへ一言

子宮がん検診のすすめ

子宮がんは子宮がん検診を受けることで、ほぼ早期発見が可能ながんです。特に子宮頚がん(しきゅうけいがん)は、がんになる前の段階である子宮頚部異形成(しきゅういけいぶいけいせい)の段階で発見できます。異形成はもちろん、早期の子宮頚がんの状態であれば、子宮を全摘出することなく治療が可能であり、治療後に妊娠・出産も可能です。

子宮頚がんは初期にはほとんど症状がないため、早期発見には検診を受けることが大変重要です。特に最近は出産経験のない若い方にも子宮頚がんが増加していますので、20歳以上の女性は積極的に婦人科検診を受けることをお勧めします。

筑波メディカルセンターではつくば健診センターが併設されており、こちらで検診が受けられます。ただし、自治体からの経費援助が受けられる住民健診での子宮頚がん検診は、病院では行っておりませんのでご注意ください。病院は、健診で異常のあった方の精密検査などの2次健診や、異形成やがんの方の治療後の定期的検査が中心となります。

また、近年は子宮の奥の方に発生する子宮体がんが急増しています。子宮体がんは子宮頚がんとは対照的に、ほとんどの場合不正出血が見られます。特に閉経後の方に月経様の出血が見られる場合は必ず受診して下さい。また、閉経前の方でも、たびたび不正出血がある人や月経不順が慢性的に認められる人も要注意です。(無症状の方に子宮体がん検診を行っても、子宮頚がんが見つかることはほとんどないので、無症状の方は体がんの検診は必要ないといわれています。)

子宮体がんは健診センターでの健診(子宮頸がん検診)では発見がかなり困難なので、検診希望の方は病院での検査をおすすめします。(子宮体がんの検診は当院の外来でも実施していますので、上記のような症状がある場合は受診して下さい。)

診療統計(2019年)

入院統計

2019年 2018年
延べ入院患者数 339 330
実入院患者数 308 290
※同一傷病による反復入院はまとめて1入院として計上

疾患統計

良性疾患実患者数 良性疾患延べ手術件数
178(181) 174(176)
異形性・悪性疾患実患者 異形性・悪性疾患延べ手術件
130(109) 120(104)

手術統計

術式別手術統計

術式 2019年 2018年
腟外陰手術 全面掻爬 9 10
円錐切除 55 47
VH+前後腟壁形成 9 9
TCR-M(子宮鏡下筋腫切除) 8 6
TCR-P(子宮鏡下内膜ポリープ切除) 5 4
LeFort腟閉鎖術 1 1
鼠径部嚢胞摘出 1 1
その他体表手術(CVポート造設) 2 0
腟式手術合計 90 78
腹腔鏡下手術 子宮外妊娠手術(卵管切除4、血腫除去1) 5 2
卵巣嚢腫核出(片側25、両側5) 30 29
付属器切除(片側15,両側9) 24 31
TLH(TLHのみ8、TLH+付切7)、LAVH1 16 13
TLH+PLA(腹腔鏡下子宮体癌手術、うち2例は開腹PALA追加) 6 5
その他腹腔鏡手術(卵巣止血など) 2 0
腹腔鏡下手術合計 83 80
開腹手術 卵管切除 1 1
卵巣嚢腫核出(片側1,両側1) 2 2
付属器切除のみ(片側9,両側5、付切+生検3) 17 15
付属器切除±大網部分切除±虫垂切除±小腸切 12 9
筋腫核出 12 15
TAH(TAHのみ40,+付属器切除18) 58 50
TAH+BSO+大網切除±生検 2 1
TAH+BSO+PLA 5 10
TAH+BSO+PLA+PALA 3 5
準広汎子宮全摘+PLA 1 1
広汎子宮全摘1,広汎+PALA2 3 3
卵巣癌根治術(総合術式) 7 5
PLA+PALA±pOMT±Appe 0 1
SRS(PLA+pOMT+生検) 1 1
後腹膜再発腫瘍切除 2 0
その他腹壁手術 1 3
開腹手術合計 127 122
全婦人科手術件数 300 280
VH:腟式子宮全摘,,TCR-M(P):子宮鏡下筋腫(ポリープ)摘出術,TLH:全腹腔鏡下子宮全摘
TAH:腹式単純子宮全摘,BSO:両側付属器切除,pOMT:大網部分切除
PLA:骨盤リンパ節郭清,PALA:傍大動脈リンパ節郭清