平成27年度 筑波メディカルセンター 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1426 335 239 319 634 982 2006 2086 1419 243
年齢階級患者数は27年度に当院を退院された患者さんの年齢を10歳刻みで集計しました。
90歳階級は90歳以上を1つの階級として集計してあります。

◇解説
当院は、地域医療支援病院、救命救急センター、茨城県地域がんセンター(地域がん診療連携拠点病院)、
災害拠点病院、臨床研修病院とさまざまな機能を担った急性期病院として幅広い年齢層の患者さんを診療しています。
70歳代の患者さんが一番多く、60歳以上の割合が全体の約6割となっています。
また、つくば市は子育て世代の人口も増加しており10歳以下の患者数が多いのも特徴です。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060×099030× 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 3あり 副傷病なし 17 17.65 18.08 17.65 66.41
010060×099000× 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 19.14 15.80 21.43 66.07
010040×099×00× 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性くも膜下血以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 13 21.85 19.32 46.15 66.08
◇解説
脳神経内科は、脳梗塞の患者さんが中心で、エダラボンを使用する患者さんが最も多く、平均在院日数は、ほぼ全国平均と同様の日数になっております。
また、脳出血の患者も多くなっています。脳出血の患者はリハビリテーションが必要となることが多く、当院の治療が終了した場合は、回復期リハビリテーションへ転院しているため、転院率も高くなっております。
救急診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100××99×00× 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 傷病名なし 73 3.59 7.52 1.37 32.51
161070×××××00× 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 副傷病なし 68 4.68 3.58 11.76 34.25
060150××03××0× 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 副傷病なし 34 4.29 5.56 0.00 33.59
◇解説
救急診療科は、外傷による頭蓋・頭蓋内損傷の患者さんが最も多くを占めています。交通外傷や転落等の患者が救急搬送されてきています。
また、近年では薬物過量服用による薬物中毒の患者さんも増加傾向にあり、若年層が多いのが特徴です。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800××01×××× 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 93 26.20 28.70 63.44 76.71
160740××97××0× 肘関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 副傷病なし 41 6.68 5.41 0.00 17.93
070343××97×0×× 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし 34 16.74 18.44 5.88 68.94
◇解説
整形外科では、骨折の患者さんが多くを占めております。部位としては大腿骨が最も多く、次いで肘関節周辺の骨折・脱臼(前腕骨折)となっております。
大腿骨骨折は、高齢者が多く平均年齢も高いのが特徴で、治療後リハビリテーションが必要となるため、回復期リハビリテーション病院へ転院する割合が高いです。
肘関節周辺の骨折は、転倒やスポーツ時の接触による発生が多いため、若年層が中心となっております。

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060×099030× 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 3あり 副傷病なし 99 17.00 18.08 24.24 72.37
010060×099000× 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 41 17.85 15.80 21.95 72.10
010030××9910×× 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 39 2.03 3.15 0.00 64.90
◇解説
脳神経外科では、脳神経内科同様、脳梗塞の患者さんが多くを占めており、エダラボン、オザグレルを使用する患者さんが中心となっております。
また、未破裂脳動脈瘤は脳血管造影検査による患者さんが多いため、在院日数は短くなっております。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040××97×0×× 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし  76 14.62 13.03 0.00 66.78
040040××99100× 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 2.48 3.29 0.00 69.76
040200××01×00× 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 9.06 9.68 0.00 22.24
◇解説
呼吸器外科では、肺癌の患者さんが多くを占めます。手術治療が最も多く、次いで、気管支鏡・肺生検といった検査が多くなっております。
また、自然気胸による患者さんの治療も行っております。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080××01010× 弁膜症(連合弁膜症を含む。)ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2 1あり 副傷病なし 27 25.07 25.69 3.70 70.22
050163××03×0×× 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 20 15.40 13.19 5.00 75.40
050161××97×10× 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等2 1あり 副傷病なし 16 28.50 29.80 31.25 60.31
◇解説
心臓血管外科では、心臓弁膜症(大動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症等)に対する患者さんが最も多くを占めております。手術による治療が主体となり、生体弁・機械弁を用いた弁置換術や弁形成術を実施しております。
また、胸部・腹部大動脈瘤や大動脈解離の患者さんも多く、ステントグラフト内挿術や開胸・開腹手術による人工血管置換術を実施しております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070××02020× 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2 2あり 副傷病なし 48 5.42 8.02 0.00 71.48
110070××0200×× 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 29 6.69 7.59 0.00 69.48
110060××99×20× 腎盂・尿管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 副傷病なし 25 13.84 12.61 0.00 64.40
◇解説
患者数では膀胱癌に対する膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)が多いものの、前立腺癌や腎・尿管の悪性腫瘍の集学的治療にも力を入れています。
平均在院日数は全国と比較しても短いのが当院の特徴です。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060××01×××× 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 46 8.30 10.18 0.00 42.35
120070××02×××× 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(膣式を含む。)腹腔鏡によるもの等 36 7.06 6.50 0.00 33.25
120070××01×××× 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(膣式を含む。)開腹によるもの等 25 7.92 10.43 0.00 43.64
◇解説
産婦人科は、子宮の良性腫瘍(子宮筋腫)による、手術を中心とした患者さんが多くなっています。
次いで、卵巣の良性腫瘍で卵巣部分切除を行う患者さんも多く、患者さんの状態にもよりますが、腹腔鏡や開腹による手術を行なっております。

呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080×099×0×× 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上)手術なし 手術・処置2なし 139 16.16 14.34 3.60 72.37
040040××9904×× 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 4あり 129 16.36 13.38 0.00 67.87
040040××99100× 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 99 2.22 3.29 0.00 68.27
◇解説
呼吸器内科は、高齢者を中心とした肺炎の患者さんが多くを占めております。
肺癌の患者さんも多く受け入れており、抗がん剤による化学療法を目的とした患者さん、また、気管支鏡・肺生検といった検査を目的とした患者さんの受け入れも行っております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050××99100× 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 339 3.06 3.07 0.00 67.65
050050××0200×× 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1、2あり 手術・処置等2なし 313 4.39 4.87 0.96 66.63
050050××99200× 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 155 3.06 3.22 0.65 66.98
◇解説
循環器内科は、当院で最も多くの患者数を受け入れている診療科あり、急性心筋梗塞、狭心症、心不全などさまざま患者さんの受け入れを行っております。
疾患では狭心症の患者さんが最も多く、心臓カテーテル検査や冠動脈インターベンション治療(PCI)が中心となっております。
消化器内視鏡科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020××04×0×× 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 59 7.46 9.20 0.00 73.46
060100××02×××× 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 28 7.57 7.53 0.00 64.89
060035××03×××× 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 18 8.06 7.65 0.00 69.89
◇解説
消化器内視鏡科は、近隣の医療機関からの紹介数も増加傾向にあり胃の患者さんが最も多く、次いで大腸の患者さんとつづいています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020××99×30× 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 3あり 副傷病なし 77 4.84 6.67 0.00 66.97
060035××0100×× 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 50 18.06 17.41 0.00 68.68
060330××02×××× 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 45 5.07 6.96 2.22 55.71
◇解説
消化器外科は、胃の疾患で化学療法を行う患者さんが最も多く、次いで結腸の手術ありの疾患、腹腔鏡下で手術を行う胆嚢疾患とつづいています。
総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310××99×××× 腎臓または尿路の感染症 手術なし 52 13.63 12.60 0.00 73.37
040080×099×0×× 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上)手術なし 手術・処置等2なし 34 15.18 14.34 2.94 69.76
080011××99×××× 急性膿皮症 手術なし 34 11.65 11.97 0.00 62.68
◇解説
総合診療科は、尿路感染症の患者さんが最も多く、次いで肺炎となっております。
乳腺科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010××03×0×× 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2なし 109 4.65 6.79 0.00 55.57
090010××02×0×× 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2なし 80 10.29 10.37 0.00 56.14
090010××01×0×× 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし 56 11.70 11.63 0.00 59.11
◇解説
乳腺科は、乳癌の部分切除でリンパ節郭清を伴わない患者さんが最も多く、次いで単純乳房切除とつづいています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし 333 5.94 5.72 0.90 2.09
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 307 5.73 6.31 1.95 3.46
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2なし 66 4.56 3.97 0.00 1.86
◇解説
小児科は、肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎の患者さんが最も多く、次いで喘息となっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 70 29 46 38 24 29 1 7
大腸癌 22 38 85 55 21 21 1 7
乳癌 125 67 14 11 1 7
肺癌 80 30 88 188 91 58 1 7
肝癌 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
癌の5大癌と呼ばれる、胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の患者さんの人数を初発のUICC病期(ステージ)分類別、
および再発に分けて集計しました。

◇解説
初発の5大癌の中で最も多いのは肺癌で、次いで大腸癌となっています。
乳癌においては、ステージⅠ、Ⅱが高い割合を占めています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 10 11.70 51.40
重症度 1 34 20.32 65.06
重症度 2 46 17.09 75.65
重症度 3 47 24.85 82.85
重症度 4 29 24.97 84.83
重症度 5
不明
成人市中肺炎の患者さんの人数を重症度別に集計しました。重症度は、成人市中肺炎診療ガイドラインによる
(A-DROP)を用いて分類しました。

◇解説
重症度2・3による患者さんが多く、中~重症の患者さんが中心となっております。
年齢が高齢になるほど重症になっており、また在院日数も長期化しております。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 18 6.67 70.83 5.26
その他
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内
その他
I63$ 脳梗塞 3日以内 283 27.57 72.75 30.87
その他 28 12.32 72.71 0.96
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他 24 10.33 72.08 0.00
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内
その他
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内
その他
脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しました。

◇解説
脳梗塞は、国際疾病分類として上記疾患に区分けされます。
発症後3日以内に入院する患者が多くを占め、全体の約76%となっております。
70歳前半が平均年齢であり、疾患にもよりますが、平均在院日数は28日程度となっております。
治療終了後はリハビリテーションが必要となる患者さんも多く、3割は回復期リハビリテーションを含む
自宅以外の病院へ転院となっております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
救急診療科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7181 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 35 0.40 2.94 0.00 33.43
K7161 小腸切除術(悪性腫瘍手術以外の切除術) 12 3.75 21.08 8.33 72.67
K7182 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 11 0.36 7.18 0.00 48.09
◇解説
救急診療科は、虫垂切除術が最も多く、次いで小腸切除術となっています。虫垂切除術は緊急性が高く術前日数が短くなっております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨・上腕・大腿 93 2.43 19.71 54.84 68.80
K0462 骨折観血的手術  前腕・下腿・手舟状骨 56 5.43 7.57 10.71 41.98
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(椎弓切除) 37 2.08 15.08 5.41 68.30
◇解説
整形外科は、骨折の観血的手術が最も多く、次いで椎弓切除術となっています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭による) 53 1.83 9.79 15.09 77.32
K1781 脳血管内手術(1箇所) 49 2.63 15.73 18.37 61.31
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 32 0.88 30.16 31.25 63.78
◇解説
脳神経外科は、慢性硬膜下血腫の件数が最も多く、次いで、脳動脈瘤やくも膜下出血によるコイル用いた塞栓術(脳血管内手術)や開頭による脳動脈瘤頸部クリッピング術が多いです。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 52 2.83 12.42 0.00 66.21
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)) 24 4.88 5.00 0.00 33.38
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 11 2.64 12.18 0.00 68.64
◇解説
呼吸器外科は、胸腔鏡下で行う肺癌の手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの)が最も多くなっています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5551 弁置換術(1弁のもの) 22 4.05 21.23 9.09 70.55
K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 18 2.83 10.39 5.56 76.06
K5606 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。)(腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)) 12 2.17 19.42 0.00 72.92
◇解説
心臓血管外科では、心臓弁膜症(大動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症等)に対する人工弁・機械弁を用いた弁置換術が最も多いです。
また、胸部・腹部大動脈瘤や大動脈解離の患者さんには、ステントグラフト内挿術や開胸・開腹手術による人工血管置換術を実施しております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 80 1.41 3.45 0.00 70.86
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 19 1.37 7.58 0.00 66.32
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 19 0.16 5.11 15.79 65.21
◇解説
件数では膀胱悪性腫瘍手術が最も多く、次いで腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術ですが、癌のみならず前立腺肥大症や尿路結石症の手術にも力を入れています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K867 子宮頸部(腟部)切除術 59 0.02 0.98 0.00 42.81
K877 子宮全摘術 52 1.04 6.48 0.00 46.50
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 40 1.13 5.73 0.00 33.50
◇解説
産婦人科は、子宮頸部(腟部)切除術が最も多くなっています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 260 2.69 2.76 0.38 66.83
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 100 1.69 4.39 5.00 70.78
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 98 0.01 11.62 5.10 65.14
◇解説
循環器内科は、急性心筋梗塞以外の冠動脈インターベンション治療(PCI)が最も多く、
次いで、閉塞性動脈硬化症に対する四肢の血管拡張・血栓除去術が多くなっております。
消化器内視鏡科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 287 0.05 1.02 0.00 63.06
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 55 0.87 5.65 0.00 73.11
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 50 1.06 5.72 0.00 66.74
◇解説
消化器内視鏡科は、内視鏡による結腸ポリープ切除術が多く、次いで、胃・十二指腸ポリープ切除が多くなっております。
また、早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術(ESD)も多く実施しております。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 69 1.75 1.35 0.00 63.83
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 54 2.07 2.93 1.85 56.26
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 46 3.63 4.11 0.00 63.59
◇解説
消化器外科は、鼠径ヘルニアによる手術が多く、次いで、腹腔鏡下胆嚢摘出術が多くなっております。
乳腺科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 110 1.11 2.59 0.00 55.71
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 62 1.23 8.26 0.00 55.63
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの) 43 1.00 10.88 0.00 59.16
◇解説
乳腺科は、乳房部分切除術でリンパ節郭清を伴わないものが最も多くなっております。次いで乳房切除となっております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 45 0.46
異なる 21 0.22
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 23 0.24
異なる
播種性血管内凝固、敗血症、真菌症、手術・処置の合併症の患者数と発症率を集計しました。
DPC病名と入院の契機が同一か異なるかで集計しています。

◇解説
敗血症は入院契機と同一の疾患が45件であり、異なる症例は21件と入院治療後発生した件数としては少ないと考えられます。
入院契機となる傷病としては、さまざまな傷病がありますが、尿路感染症が多いです。
手術・処置等の合併症としては、ほとんどが入院契機と同一です。
傷病としては、人工血管感染、ペースメーカー移植後感染症、手術創部離解が上位を占めます。
更新履歴
2016/09/27
平成27年度 筑波メディカルセンター病院 病院指標 公開