内科専門研修
内科専門研修プログラム内容
地域医療から救急診療を踏まえた内科専門研修への取り組み
公益財団法人筑波メディカルセンター 筑波メディカルセンター病院は、三次救命救急病院として茨城県南部の急性期病院であるとともに、地域の病診・病病連携の中核となっています。また、茨城県地域がんセンター・地域がん診療連携拠点病院となっており、手術・放射線治療・薬物療法を含めたがん標準治療やがん緩和ケアについても実践的な研修ができます。
本プログラムは、筑波メディカルセンター病院を基幹研修施設として、筑波大学附属病院、東京医科大学茨城医療センター、国立病院機構 霞ヶ浦医療センター、国立病院機構 茨城東病院、国立病院機構 東京医療センターと連携して研修施設群を構成しており、幅広い研修が可能です。
研修領域ごとの研修期間は、筑波メディカルセンター病院18~24ヶ月、連携施設12~18ヶ月の計3年間を基本とし、定員は一年次当たり3名です。研修の状況や各専攻医の希望に応じて研修施設と研修期間を調整した対応が可能です。

詳細は内科専門研修プログラム【冊子】をご覧ください。
内科サブスペシャリティー研修 ―循環器内科―
当院は、日本循環器学会「循環器専門医研修施設」に認定されております。
経験を持った循環器専門医が常勤しており、学会が指定した研修施設と連係をもち、研修が行える十分な設備が整っていると指定された施設です。
当院では、専攻医の募集・研修の受入れをおこなっています。※こちらかお問い合わせください
専攻医の声
私は筑波メディカルセンター病院で初期研修医として勤務し、そのまま当院の内科専門医プログラムに応募しました。私が内科専門医プログラムとして当院を選んだ理由として、研修医の時から働いていて、循環器内科の雰囲気が非常に良かったからです。上級医やコメディカルのスタッフみなさん優しく、非常に働きやすい環境だったため、そのまま内科専門医プログラムを継続する形としました。実際に2年間専攻医として勤務し、良かったと感じたところは、数多くの症例を経験できたこと、また興味ある分野を重点的に学べたことです。
当院では、専攻医の先生が積極的に手技を行うことができ、経験を積むには恵まれた環境だと考えます。自分もこの2年間で数多くのCAG(冠動脈造影検査)やPCI(経皮的冠動脈形成術)の症例を経験することができました。当院ではカテーテル件数が多いため、専攻医ひとりひとりが十分な症例を経験することができます。また、上級医と事前に相談した上でカテーテル治療を進めていくため、安全に治療を行いつつ、PCIの治療プロセスを養っていくことができました。
また、当院では、虚血性心疾患に対するカテーテル治療だけではなく、アブレーション、心臓デバイス、末梢血管治療、TAVI(経カテーテル大動脈弁植込術)、補助循環デバイスなど多岐にわたる治療を行っており、専攻医が興味をもった分野により集中的に学ぶことができる環境が揃っています。自分は構造的心疾患に興味を持っていたため、心エコーをより重点的に学びたいと希望をして、週に1回心エコー室での研修・業務の時間をあてていただくことができました。
忙しい時期もありましたが、上級医やコメディカルのスタッフの方々に支えられて、医師として大きく成長することができたと感じます。本当にありがとうございました。(佐藤匠)


専攻医の声
内科専攻医1年目の1年間を、筑波メディカルセンター病院循環器内科で過ごすことができ、本当に多くの学びと経験を得ることができました。右も左もわからない状態でスタートした専攻医生活でしたが、指導医の先生方が常に温かく、そして厳しくご指導くださったおかげで、治療の型をひとつひとつ少しずつではありますが習得していくことができました。
虚血性心疾患、不整脈、心不全、弁膜症、末梢動脈疾患など、多岐にわたる循環器疾患に触れる中で、担当医として患者さんとじっくり向き合う姿勢を学びました。また、多くの手技を経験させていただけたことも、今後の臨床力の礎となる貴重な体験でした。
なかでも、救急外来で初療から担当していた患者さんが無事に退院され、外来で元気な姿を見せてくださったときの嬉しさは、今も忘れられません。医師という仕事の尊さと責任を実感した瞬間でした。
これからもこの1年間の経験を大切にしながら、地元である茨城県の医療に少しでも貢献できるよう、日々努力を重ねていきたいと思います。ご多忙の中、常に温かく、そして真摯にご指導くださった指導医の先生方に、改めて深く感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。(山口貴之)


専攻医の声
医師4年目(内科専攻医2年目)を筑波メディカルセンター病院循環器内科で過ごしたことは今後の医師人生でも貴重な経験でした。県南地域の循環器疾患最後の砦としての意識が医師・コメディカルのみなさんに広く共通の認識としてあり、救急車の収容件数および救急患者さんの受け入れが多いことが当院の特徴です。その上で先進的な治療を提供しており、機械的サポートを要するような重症患者さんの診療に携われたことは貴重な経験です。私自身、専門分野に捕らわれることなく循環器疾患を広く深く研鑽を積みたいと思って赴任して参りましたが、CAG(冠動脈造影検査)・PCI(経皮的冠動脈形成術)・RFCA(高周波カテーテルアブレーション)・PMI(心臓ペースメーカー移植術)の術者として多くの症例を、丁寧な指導体制で経験させていただきました。1年という短い期間ではありましたが充実した大きく成長できた1年で、今後筑波メディカルセンター病院で得た知識・経験を茨城県の医療に生かしていく所存です。この場を借りてご指導頂きました指導医の先生方にお礼申し上げます、ありがとうございました。(森田将平)

専攻医の声
私は医師4年目(内科専攻医2年目)を院循環器内科で研修させて頂きました。つくば市のまさに”心臓部”にある三次救急病院の当院で、虚血性心疾患をはじめ心不全、不整脈、末梢動脈疾患の診療について広く研鑽を積むことができました。最初は穿刺もできませんでしたが、CAG(冠動脈造影検査)に慣れた夏頃に初めてPCI(経皮的冠動脈形成術)の術者を経験できました。また不整脈分野の志望としてデバイス植込み術やアブレーション術にも多数参加できました。主治医として責任を持ち、信頼関係を築いた上で入院中の治療を完遂し、退院後も継続フォローするという医師として当たり前の勤めですが、この1年間で習得できた最も大切なことです。何もできなかった自分を一人の医師として認めて頂き、寛大な心でいつも支えてくださった指導医の皆様に深く感謝致します。(田邉好秀)


専攻医の声
この半年間の研修先を探すにあたってどのような病院が自分にとって最も成長できるかどうかを考えた時、今まで都内で研修を行ってきた自分にとってはあまり周囲の医療機関が多く存在しておらず、数多くの救急車を受けていて緊急カテーテル治療なども多く行っている病院でたくさんの症例を経験することが第一条件でした。その中で教育的な先生が多勢いらっしゃり、若手でも主治医として責任を持って治療にあたることができる筑波メディカルセンター病院の循環器内科はまさに自分にとって理想的な環境でした。
実際に研修が始まってみると全く知らない環境でカルテ操作もままならず、基本的な心不全の治療方針などのも違うなどするため今まで自分が積み上げてきた周囲からの信頼などを一から築き直す必要があり大変に感じることもありましたが、すぐに業務にもなれると本当に様々な症例を経験させていただくと共に多くの手技を行わせていただくことができました。
限られた期間ではありましたが、今後の医師人生を考えたときに大きく成長できた半年間であり、10年後・20年後になっても思い出すであろうとても充実した研修を送ることができました。(松岡 勇樹)

緩和医療科の研修について
緩和医療科では、後期研修医を始めとした研修生を受け入れています。
専門研修のプログラムは2つあり、研修終了時に緩和医療専門医の取得を目標とします。
つくば緩和ケア研修プログラムでは、緩和ケア病棟・緩和ケアチーム・緩和ケア専門外来・在宅緩和ケアなど、様々なセッティングでバランスよく研修できることが魅力です。
指導体制も充実していますので、4名の緩和医療専門医が担当し、これまで全国最多12名の緩和医療科専門医を育成した実績があります。
