代表理事挨拶
筑波メディカルセンターは地域とともに歩みます
公益財団法人筑波メディカルセンターは、2022年に財団創立40周年を迎えます。当法人の歴史を振り返ると、1982年5月「財団法人筑波メディカルセンター」の設立に始まり、1985年2月には、「筑波メディカルセンター病院」が開院、1994年3月には「つくば総合健診センター」開設、また、同時期に「在宅ケア事業」も始まりました。
そして、現在、茨城県からの受託事業として「筑波剖検センター」「茨城県立つくば看護専門学校」を運営しています。
健康を支えるプロフェッショナルをめざして
法人の歩みを振り返ると、地域の多くの人々の「健康」を支えることを第1の使命として歩んできました。健康とは、単に病気ではないこと、身体が丈夫なことではありません。「健康であること」とは、身体も心も、そして社会的な面もすべてが調和のとれた状態にあることをいいます。すなわち、当法人は設立以来、地域の多くの方々の「健康保持と増進」に力を尽くしてきたと言えます。そして、地域の人々の健康増進を「プロフェッショナル」として支えることも大切にしてきました。プロフェッショナルとは、単に職業人ということではなく、どんな環境に置かれたとしても、自ら考え判断し、その判断に責任を持ち、説明し、実践ができる人だとわたしたちは考えます。当法人は、これからもそういう人材を育成して、地域に貢献したいと思います。
変化を恐れず、進化します
日本は人口減少社会に入り、総人口は減り続けています。その原因は少子化と超高齢社会の到来により高齢者の死亡が増加していることにあります。さらに、近年、激しい気候変動と気候危機が起こり、毎年のように地震など自然災害が発生しています。また、2020年からは新型コロナウイルス感染症の世界的流行(パンデミック)が始まり、各地域で甚大な被害をもたらしています。こういった社会や環境の変化、不安定化により、保健や医療に求められる役割は急速に変わって来ています。これらのことをしっかり捉えて、変化を恐れず、当法人の事業と組織は進化し続けます。
筑波メディカルセンター病院は、これまでの救急医療、がん医療に加えて、災害医療、感染症医療にも力を入れて、地域の中核医療機関としてその役割を果たしてゆきます。つくば総合健診センターは、2次予防(早期発見、早期治療)のみならず、1次予防(生活習慣や生活環境の改善)にも力を入れて、一層の業務の拡充に努めます。在宅ケア事業は、地域包括ケアシステムの下で、在宅医療・介護連携推進事業の中核を担い、在宅医療の需要の増大に応えてゆきます。
これからも地域のみなさんの当法人へのご支援をよろしくお願い申し上げます。
公益財団法人筑波メディカルセンター
2022年4月 代表理事 志真 泰夫