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機能と取り組み

入院患者統計

がんセンター入院患者の内訳

2019年のがん患者入院実人数は男性959人、女性633人、合計1,592人であり、入院延べ人数は男性1,569人、女性837人、合計2,406人でした(表1)。2018年と比べ、実人数では男性は27人、女性が63人ともに増加し全体では90人の増加でした。延べ人数は男性が38人、女性が50人ともに増加し、全体では88人の増加でした。図1は2019年のがん入院患者の地域別割合を二次保健医療圏別で示します。つくば保健医療圏が44.2%、筑西・下妻保健医療圏が24.4%、土浦保健医療圏が12.2%、取手・竜ヶ崎保健医療圏が10.7%、古河・坂東保健医療圏が4.8%などの順であり、県外は2.1%でした。

図1 入院患者状況(二次保健医療圏)

 

図2・3に男女別のICD-10分類による臓器別割合を示します。男性では気管支・肺が23.0%で第一位となり、次いで前年度第一位であった前立腺が21.0%、大腸(結腸+直腸)17.9%、腎・尿管・膀胱15.2%、胃10.5%の順でした。女性では乳房が24.3%と前年同様第一位で、次いで気管支・肺16.7%、大腸(結腸+直腸)14.8%、子宮の14.2%、胃5.7%、卵巣5.7%、腎・尿管・膀胱5.2%、の順でした。

 

図2 ICD-10分類によるがんセンター入院実人数比率 〈男性〉

 

図3 ICD-10分類によるがんセンター入院実人数比率 〈女性〉

 

茨城県地域がんセンター この一年

副院長兼茨城地域がんセンター長 菊池孝治

がん患者統計について

2019年1年間に筑波メディカルセンター病院に入院したがん患者統計と、当院に茨城県地域がんセンターが開設された1999年5月から2019年12月までの疾患別予後調査と治療法、および5大がんの5年生存率について報告します。

※統計は茨城県に報告している「地域がん登録」と地域がん診療連携拠点病院に義務づけられている「院内がん登録」の資料をもとに、医療情報管理課にて作成。

がんセンター入院患者の内訳

【がんセンター入院患者の内訳】を参照

初回治療時の臨床病期別予後と初回治療法

表2に1999年5月12日(がんセンター開設)から2019年12月31日までの入院患者を対象とした部位別・臨床病期別の予後と治療法を示します。

※部位別分類はICD-10分類、病期分類はTNM分類を使用。初回治療時のTNM分類の(*)は当院初診時再発例、(-)は分類不明を表す。予後は生存、がん死、他因死の3つに分類した。治療法は、外科治療、放射線治療、化学療法、対症療法・緩和医療、検査、その他に分類した。外科治療には内視鏡的治療や胸腔鏡や腹腔鏡手術を含む。放射線治療には放射線単独治療と化学療法との併用を含む。化学療法は抗がん剤治療の他にホルモン療法や免疫療法を含む。検査の項目には検査目的で入院したが、治療を行っていないものが含まれる。

表3に主な疾患の予後と治療法をまとめました。がんセンターの入院患者数は1999年5月から2019年12月まで合計18,635人であり生存11,479人、がん死6,706人、他因死450人でした。死亡が確認できない場合は生存例として計上。
部位別患者数は肺が3,163人と最も多く、次いで乳房2,748人、大腸(結腸+直腸)2,642
人、胃2,253人、前立腺1,995人などの順でした。近年、乳房、大腸(結腸+直腸)、前立腺の増加が著しくなりました。初回治療法は外科的治療10,741人、放射線治療1,852人、化学療法2,126人、対症療法・緩和医療3,144人、検査739人、その他33人でした。

※統計は入院患者を対象としており、外来のみの患者は含まれていない。

5年生存率

「我が国に多いがん」である、胃癌、大腸癌、肝癌、大腸癌、肺癌、乳癌の5大がんについて2019年12月31日時点における病期別5年生存率(Kaplan-Meier法)をに示します。Total の5年生存率をみると、肺癌は33.9%、肝癌は30.1%、胃癌は56.3%、大腸癌は62.2%、乳癌は88.8%となり、どの癌も初診時臨床病期が進むほど予後は明らかに不良でした。

※大腸癌は結腸癌と直腸癌を合わせて統計を行った。統計に用いた死亡原因はがん死と他因死を合わせたものである。また、専門診療科を経ずに直接緩和医療科へ入院した患者なども含まれる。

がん手術統計

表5に当院でがん治療として施行された部位別、術式別手術件数を示します。
※術式には胃ESD・EMRや大腸EMRなどの内視鏡的切除術を含む。

部位別では膀胱が178件と最も多く、大腸165件、乳房132件、肺119件、胃94件、子宮74件などの順でした。全体では915件であり、2018年より125件増加しました。