法人トップ > 筑波メディカルセンター病院 > 機能と取り組み > 茨城県地域がんセンター・地域がん診療連携拠点病院 > 緩和医療のご案内

ここから本文です

機能と取り組み

緩和医療のご案内

当院では、茨城県地域がんセンターを開設時からがんに伴う様々な苦痛がある患者さんやそのご家族のために、最期まで充実したその人らしい人生を送ることを援助することができるように、緩和ケア病棟と緩和医療科を設けています。

緩和ケア病棟

病室

デイルーム①

デイルーム②

デイコーナー

緩和ケアとは?

「緩和ケア」という言葉は耳慣れないと思います。
緩和ケアとは、がん患者さんの「苦痛(つらさ)」に焦点をあてて、苦痛を緩和するための医療を提供し、最期までその人らしく快適に生活を送ることができるように、患者さんとご家族を援助するケアです。

筑波メディカルセンター病院における緩和ケアの基本となる考えは以下の通りです。

緩和ケアの理念 

  1. 患者さんの痛みやその他の苦痛となる症状を緩和します。
  2. 患者さんがその人らしく生活を送れるように、QOL(生活の質)の向上をめざします。
  3. 患者さんと家族それぞれの価値観と信念を理解し、患者さんの意思を尊重します。
  4. 家族が様々な困難に対処できるように、患者さんの療養中から死別後まで支援します。
  5. 医療や福祉、その他の専門職とボランティアが協力して作るチームでケアを提供します。

緩和ケア病棟の概要

「緩和ケア病棟」とは身体や心のつらさをやわらげ、専門的な緩和ケアを提供する病棟です。

当院の緩和ケア病棟は2000年5月に茨城県内初の緩和ケア病棟としてオープンしました。そして2015年9月に茨城県地域がんセンター3号棟の5階にリニューアルされ、これまでどおり、全室個室で20床の病棟です。そのうち6床はソファベッドなどの設備を持つ有料個室となっています。

病室内はすべてバリアフリーとなっており、車椅子などの利用が容易となっています。また、病室内にはすべてトイレが完備され、リクライニングチェアなども設置されています。写真などを飾るボードもあり、過ごしやすいように室内を自由にアレンジしていただくこともできます。

病棟内には広いデイルームがあり、天気の良い日にはテラスに出て筑波山を見ることもできます。また、患者さんとご家族のためのキッチンもあります。さらに、ご家族の方が休める家族控え室も2室設けられています。

 

緩和ケア病棟のスタッフ

■医師の役割は、痛みを緩和し呼吸困難や吐き気など痛み以外の諸症状や不安、心配事などをやわらげることです。そして、患者さんやご家族としっかりコミュニケーションをとり、目標や希望について話し合っていきます。

■看護師は、緩和ケア病棟で患者さんのケアに最も重要な役割を果たします。看護師の配置は、患者さん7人に対して看護師1人以上と決められています。緩和ケア病棟の看護師ひとりひとりが症状の緩和と日常生活の援助のための高い技術を持っています。そして、患者さんの希望に合わせて、できるだけ快適な生活を送ることができるように援助を行っています。

■薬剤師は、入院している患者さんの薬剤の管理を行います。とくに、鎮痛剤のなかでも医療用麻薬の管理と患者さんへの説明をしっかりと行います。また、お薬の副作用や相互作用について専門的な立場からアドバイスしたり、注意を払っています。

■理学療法士は、患者さんの希望を尊重しながらリハビリテーションを提供します。緩和ケア病棟では、患者さんが最期まで快適にすごせるようにリハビリテーションに力を入れています。がん患者さんのリハビリは、からだの痛みや手足のむくみ、手足の衰えを少しでも改善するために役立ちます。

■緩和ケア病棟には、介護士が働いています。介護士は入浴や移動、食事の介助など患者さんが身の回りのことができなくなった時に、必要な身体介護を提供し患者さんのお手伝いをしています。

■栄養士は、患者さんとご家族の食事や栄養に関する相談に応じます。また、毎日の食事はできるだけ季節感のあるもので療養生活の楽しみとなるように工夫しています。

■ソーシャルワーカーは、ご家族にケアを提供します。患者さんだけでなくご家族もまた、病気のひとを抱えつらい気持ちや不安な気持ちで毎日を過ごしていると思います。ご家族に対しては、看護師とソーシャルワーカーが面談など数多く行なって、ご家族の負担や心配を少しでも軽くするように努めています。 とくにソーシャルワーカーは経済的な負担や福祉制度の利用などの相談に乗っています。

緩和ケア病棟と緩和医療科のスタッフは、患者さんの「病気」だけを診るのではなく、病気を持った「人」を診ていくということを心がけています。そして、患者さんがご家族とともに良い時間を過ごしてほしいと思っています。

 

緩和ケア相談と緩和医療科外来

緩和ケアに関する相談は、患者家族相談支援センター・がん相談支援センター(受付時間:平日9:30~16:30/電話直通029-858-5377)で受けています。患者家族相談窓口は外来棟1階、患者家族相談支援センター・がん相談支援センターは外来棟2階にあります。どうぞお気軽に声をかけて、相談してください。

緩和医療科外来は、月曜日から金曜日(いずれも午後)に予約を受けています。初診の方の
受付は、月曜日午後のみです。患者家族支援センター・がん相談支援センターへお問い合わせください。病院・診療所の医師から「診療情報提供書」(紹介状)を書いてもらい、外来受診時に持参してください。他院入院中の方は入院相談で医師が対応します。医療保険の適用外となり初診料相当の実費(3,240円)をご負担いただきます。

当院では早期からの緩和ケア、特に外来診療に力を入れております。がん治療の有無や病気の時期に関わらず、体や心のつらさがある場合に受診することで、つらさを軽減することができます。他院通院中の場合でも受診することが可能です。
外来通院中に苦痛が強くなり、外来での苦痛の緩和が困難と判断された場合には、緩和ケア病棟で入院できる体制を整えております。
*現在、多くの外来通院中の患者さんへの入院対応が必要となり、他院入院中の方の転院が非常に難しくなっております。大変申し訳ございません。
*限られた20床の緩和ケア病棟のため、症状が安定した場合の長期の療養目的の入院はできません。自宅や療養可能な施設・病院への退院・転院について相談させていただきます。

 

訪問看護と訪問診療

がん患者さんが自宅で療養することは、患者さんはもちろんご家族にとっても負担が大きいものです。その負担を少しでも軽くするために、訪問看護と訪問診療を受けることができます。
筑波メディカルセンターには、つくば地域を担当する「訪問看護ふれあい」「サテライトなの花」と常総地域を担当する「訪問看護いしげ」の三つの訪問看護ステーションがあります。他の地域の訪問看護ステーションとも連携しています。
ご希望があれば、診療所からの訪問診療を依頼します。これらの在宅医療と外来通院を併せて受けることにより、患者さん、ご家族は安心して自宅で療養できます。
在宅ケア事業ホームページへ

 

入院や外来にかかる費用

  • 入院費: 緩和ケア病棟の入院費は、定額制で毎日決められた一定の金額が健康保険より支払われます。自己負担は、国民保険・社会保険3割、老人保険1~2割です。いずれの健康保険でも高額医療費制度が適用されます。
  • 外来診療費: 緩和医療科の外来通院の費用は、通常の外来診療と同じです。
  • 在宅での医療費: 訪問看護・訪問診療にも健康保険が適用されます。詳しいことは、患者家族相談支援センター・がん相談支援センターに問い合わせてください。

 

よくある質問

緩和ケア病棟には誰でも入院できますか?

がんに伴う痛みなどの身体的症状や精神的症状があり、外来通院や訪問診療で症状の緩和が困難と判断された場合に対象となります。また、抗がん剤治療中の患者さんは、原則として入院することはできません。

入院の手続きはどのようにすればよいですか?

電話でご相談の上で、ご本人またはご家族の方に来院していただきます。外来への通院が可能な場合は症状の緩和を行いながら、担当医師と入院の時期について相談していただきます。他院に入院中の場合は入院相談で転院について相談していただきます。

緩和ケア病棟ではどのような治療やケアを受けられるのですか?

痛み、吐き気、だるさ、息苦しさ、気分の落ち込み、混乱などの症状を和らげるための治療やケアをおこなっていきます。その他に食事、入浴、排泄など日常生活のお手伝い、持っている力を最大限引き出すためのリハビリをします。

ずっと入院していることはできますか?

症状が落ち着いている場合に長期の療養目的の入院はできません。自宅や療養可能な施設・病院への退院・転院について相談させていただきます。

外泊や退院はできますか?

病状や症状が落ち着いていれば、外泊や退院ができます。
退院した場合でも外来通院または訪問診療で入院が必要と判断された場合はいつでも再入院が可能です。

 

前のページに戻る