心臓血管外科
医師紹介
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役職等 | 専門分野 | 卒年 | 資格 | |
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佐藤 藤夫 | 診療部長 | 心臓血管外科全般 血管外科 ステントグラフト治療 | 1992年 | 心臓血管外科専門医・修練指導者 日本外科学会専門医・指導医 日本脈管学会脈管専門医・研修指導医・評議員 腹部ステントグラフト(EVAR)指導医(Excluder, ENDURANT, AORFIX, AFX, TREO,Alto) 胸部ステントグラフト(TEVAR)指導医(TAG, Relay, Zenith, VALIANT, Najuta) 下肢静脈瘤血管内焼灼術指導医 弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター 浅大腿動脈ステントグラフト実施医 博士(医学) |
大坂 基男 | 診療科長 | 心臓血管外科全般 | 1992年 | 心臓血管外科専門医・修練指導者 日本外科学会認定医・専門医 腹部ステントグラフト(EVAR)指導(Excluder) 腹部ステントグラフト(EVAR)実施医(AFX) 胸部ステントグラフト(TEVAR)指導医(TAG) 博士(医学) |
逆井 佳永 | 医長 | 心臓血管外科全般 | 2004年 | 心臓血管外科専門医 日本外科学会外科専門医 下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医 |
川又 健 | 医長 | 心臓血管外科全般 | 2008年 | 心臓血管外科専門医 日本外科学会外科専門医 腹部ステントグラフト(EVAR)指導医(Excluder, ENDURANT, AORFIX, AFX) 腹部ステントグラフト(EVAR)実施医(TREO) 胸部ステントグラフト(TEVAR)実施医(TAG, Relay, Zenith) 博士(医学) |
相川 志都 | 嘱託 | 心臓血管外科全般 下肢静脈瘤 静脈疾患 | 1997年 | 日本外科学会外科専門医 日本脈管学会脈管専門医・研修指導医 下肢静脈瘤血管内焼灼術指導医 弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター 日本静脈学会評議員、博士(医学) |
合計 5名 |
心臓血管外科の取り組み
各疾患に対してハートチーム(心臓血管外科・循環器内科)で最適な治療方法を選択し診療を行っております。また、低侵襲の治療を積極的に行っています。
ハートチームパンフレットはこちらからご覧ください
冠動脈疾患
心臓に血液を供給する血管(冠動脈)の狭窄や閉塞による血流障害が原因となり狭心症や心筋梗塞を生じます。血流を改善させる外科治療として冠動脈バイパス術(Coronary Artery Bypass Grafting; CABG)を行います。当院では、人工心肺を使用した手術の合併症を回避するために、人工心肺を用いない心拍動下冠動脈バイパス術手術(Off-Pump CABG; OPCAB)を積極的に施行しています。
心臓を停止しないため心臓への負担が少なく侵襲が少ない手術となります。
弁膜疾患
心臓に存在する弁に問題が生じて正常に機能できなくなった状態が弁膜症です。
当院では、大動脈弁狭窄症に対してカテーテルによる大動脈弁置換術(経カテーテル的大動脈留置術:Transcatheter Aortic Valve Implantation; TAVI)を行っています。僧帽弁閉鎖不全症に対しては、自分の弁を残して人工弁を使用しない僧帽弁形成術も行っており、弁置換で生じる合併症を回避できる利点があります。
また、低侵襲手術である小切開心臓手術(Minimally Invasive Cardiac Surgery; MICS)も導入しています。
大動脈疾患
動脈硬化等の原因により、大動脈が瘤化します(腹部大動脈瘤、胸部大動脈瘤)。
瘤の増大は破裂の危険性が高まる為、破裂予防目的として手術治療が必要となります。
治療方法は、人工血管置換術や低侵襲な胸部・腹部ステントグラフト治療(Thoracic Endovasculal Aortic Repair; TEVAR/EVAR)を行います。また、人工血管を用いたバイパス術とTEVAR/EVARを行うハブリッド治療や開窓式ステントグラフト(Najuta®)を用いることにより低侵襲化に努めています。
アプローチ62号(2017年1月発行)『ドクターのリレー講座』で「大動脈瘤の最新治療について」も併せてお読みください。
アプローチ62号(2017年1月発行)『ドクターのリレー講座』「大動脈瘤の最新治療について」
末梢動脈疾患
下肢動脈の狭窄・閉塞が原因で、歩くとふくらはぎが痛くなり休むと楽になる場合(間歇性跛行)や安静時疼痛・足趾潰瘍などの症状を認めます。安静時疼痛・潰瘍を認める場合には積極的な血行再建術(血管内治療やバイパス術)が必要となります。下腿部へのバイパス術(distal bypass)や、ハイブリッド治療(血管内治療と外科治療の同時施行)など最適な治療方法を提供します。
アプローチ53号(2014年10月発行)『ドクターのリレー講座』で「PADを知っていますか」も併せてお読みください。
アプローチ53号(2014年10月発行)『ドクターのリレー講座』「PADを知っていますか」
下肢静脈瘤
足の静脈がぼこぼこと瘤(こぶ)のようになる病気です。
治療として、低侵襲である血管内レーザー焼灼術(EndoVenous Laser Ablation; EVLA)や静脈血管内接着剤治療(VenaSeal®)を1泊2日で行っています。
アプローチ76号(2020年7月発行)『ドクターのリレー講座』で「知っていますか?下肢静脈瘤のこと」も併せてお読みください。
アプローチ76号(2020年7月発行)『ドクターのリレー講座』「知っていますか?下肢静脈瘤のこと」
患者さんへ一言
外来受診について
新患外来は火曜日と金曜日の午前中です。
できるだけ“かかりつけ医”や、お近くの医療機関の紹介状をご持参ください。そのほかの外来は予約制です。
月・水・木は手術日です。緊急症例については、救急受付(病院代表電話番号)までご連絡ください。
病棟担当医又は救急担当医が対応させていただきます。
大動脈瘤のステントグラフト治療のご相談も、随時外来にて対応させていただいています。
2009年よりペースメーカーの専門外来は、循環器内科が担当しています。
セカンドオピニオンについては随時対応しており、予約制です。お気軽にご相談ください。
診療統計(2023年)
手術統計
1.虚血性心疾患に対する手術 | 20(31) |
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1)人工心肺を用いた冠動脈バイパス術(CABG)+左室内血栓摘除術(2枝病変) | 1 |
2)人工心肺を用いたCABG(2枝病変) | 1 |
3)人工心肺を用いた心拍動下CABG | 7(9)(待機2、緊急5) |
2枝病変以下 | 0 |
3枝病変 | 5 |
左主幹部病変 | 2 |
4)人工心肺を使わない心拍動下CABG | 11(21)(待機9、緊急2) |
2枝病変以下 | 4 |
3枝病変 | 6 |
3枝病変+総頚動脈内膜剥離術 | 1 |
左主幹部病変 | 0 |
2.心臓弁膜症に対する手術 | 174(124) |
1)単弁手術 | 28(12) |
大動脈弁置換術(AVR) | 16 |
僧帽弁置換術(MVR) | 4 |
僧帽弁形成術(MVP) | 1 |
低侵襲心臓手術−僧帽弁形成術(MICS-MVP) | 7 |
2)複合手術(不整脈手術4件を含む) | 20(19) |
AVR+CABG(3枝) | 1 |
AVR+上行置換術 | 3 |
AVR+MVR | 3 |
AVR+MVR+TAP | 1 |
AVR+MVR+心室中隔切除術 | 1 |
AVR+MAZE | 1 |
MVP+CABG(1枝) | 1 |
MVP+CABG(3枝) | 1 |
MVP+三尖弁形成術(TAP) | 4 |
MVP+TAP+肺静脈隔離術(PVI) | 1 |
MVP+MAZE | 1 |
MVP+TAP+MAZE | 1 |
MVR+三尖弁置換術(TAR) | 1 |
3)TAVR/TAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術) | 126 |
3. 胸部大動脈疾患に対する手術 | 28(30) |
1)解離性胸部大動脈瘤 | 16(18) |
急性6件(Stanford分類A型6件、B型0件) | |
上行置換術 | 1 |
上行部分弓部置換術 | 1 |
上行弓部置換術 | 3 |
大動脈基部・上行弓部置換術 | 1 |
慢性10件(Stanford分類A型1件、B型9件) | |
大動脈基部置換術+TAP | 1 |
胸腹部大動脈置換術 | 2 |
胸部ステントグラフト内挿術(TEVAR) | 7 |
2)非解離性胸部大動脈瘤 | 12(12) |
大動脈基部置換術+TAP | 1 |
上行置換+CABG(1枝) | 1 |
上行置換+MVP | 1 |
上行弓部置換術 | 3 |
TEVAR | 5 |
肺動脈形成術 | 1 |
4.先天性心疾患、その他の開心術 | 4(1) |
心室中隔穿孔パッチ閉鎖術 | 1 |
心修復術 | 1 |
心臓腫瘍摘出術 | 1 |
左室及び右室自由壁破裂修復術 | 1 |
5.血管疾患に対する手術 | 143(109) |
1)腹部大動脈瘤 | 56(39)(待機56件、緊急0件) |
腹部大動脈置換術 | 6 |
腹部ステントグラフト内挿術(EVAR) | 50 |
その他の手術 | 13 |
2)その他の腹腔・末梢血管疾患 | 87(70) |
末梢動脈血行再建術 | 9 |
動脈塞栓術 | 7 |
下肢静脈瘤手術 | 58 |
その他 | 13 |
6. その他の手術 | 17(20) |
再止血術 | 12 |
その他の手術 | 5 |
※( )は2022年数値