地域医療支援病院
地域医療支援病院の目的について
地域医療支援病院とは、地域の病院や診療所の支援を通じて、地域の医療機能の役割分担や連携をすすめるために法律で定められた医療機関の機能のひとつです。
当院も地域内の医療機関の状況や地域の実情に応じた連携をすすめており、平成11年3月に県内で初めて地域医療支援病院の承認を受けました。
地域医療支援病院としての当院の役割
地域医療支援病院は医療法によって以下の要件を求められています。
- 原則として病床数が200床以上であること。
- 紹介患者を中心とした医療の提供を行っていること。
⇒当院の場合、他の医療機関からの紹介率が50%以上、他の医療機関への逆紹介率が70%以上の基準を満たしています。 - 他の医療機関に対し医療機器や病床を提供し、共同利用していること。 ⇒他の医療機関から、MRIやCTなどの検査の受託を行っています。また、当院の医師と開業医が共同でご紹介のあった入院患者の診察を行うこともあります。
- 地域の医療従事者を対象とした教育・研修の機会を提供していること。 ⇒各分野のテーマにおいて、院内、院外の医療従事者を対象とした研修会や講習会が毎月行われています。
- 救急医療を提供する能力を備えていること。 ⇒救命救急センターを擁し、24時間体制で救急医療を提供しています。
地域の医療機関から紹介された患者さんに対し、専門的治療、検査、入院、手術などの医療提供、医療機器の共同利用、救急医療の提供、研修機会の提供等を通じてかかりつけ医の支援を行っています。当院での診療が一段落し、症状が安定した患者さんにつきましては、原則として地域の先生方にご紹介させていただいています。
疾患や病態によっては地域の先生方と当院が協力して、定期的に連携をとりながら患者さんの状態を長期にわたって見守ってゆく場合もあります。
医療の連携は、当院を含めた地域の医療機関がより質の高い医療を地域の皆さまに提供できるようにするためのしくみでもあります。
地域医療支援病院としての実績(2023年度)
紹介率・逆紹介率
- 紹介率
- 85.8%(紹介件数 21,460件)
- 逆紹介率
- 155.5%(逆紹介件数 17,961件)
救急医療の提供実績
- 救急用又は患者輸送自動車により搬入した救急患者の数
- 6,308人(うち入院患者数 2,750人)
- 上記以外の救急患者の数
- 23,400人(うち入院患者の数 3,037人)
共同利用の実績
- 機器の共同利用を行った医療機関の延べ数
- 1,321件
研修の実績
- 地域の医療従事者への研修実施回数
- 21回
- 研修者数
- 694人