退院後4週間以内の予定外再入院割合
指標の定義
退院した患者さんのうち、4週間以内に重篤な状態のため予定外の再入院をした患者さんの割合です。重篤な状態とは、意識障害又は昏睡、呼吸不全や心不全、緊急手術を必要とする状態など定められています。この指標が高い場合「入院時の治療が不十分だったのではないか」「回復が不十分なままに退院させているのではないか」といった見方ができます。救急患者を多く受け入れている病院は高い数値になる傾向がありますが、この予定外再入院率は低いほうが望ましいことになります。
当院の特徴
当院の退院後4週間以内の予定外再入院割合は2.5%となっています。 当院は救命救急センターであり、県南、県西地域を中心に年間5,787名(2023年度)と多くの救急入院患者さんを受入れています。また、救命救急センターとして急性期を脱し病状が安定した患者さんには早期の退院・転院をお願いすることを診療方針としています。 救命救急センターを抱えている病院ではありますが、参加している施設と同等の再入院率を維持しています。
2023年度においては、高齢者の心不全、肺炎に加え、胆管結石・胆嚢炎等、またコロナ禍で減少していた小児喘息患者の再入院が認められました。
*「中央値」とは、数値データを大きさの順に並べ替えた時、順番が真ん中になる値。
ここでいう数値データとは「日本病院会QIプロジェクト事業」に参加している施設の指標値のことである。
2024年12月に公表された「2023年度QIプロジェクト結果報告」の中央値と比較。
計算方法
分子 前回退院から4週間以内に計画外で再入院した患者数
分母 退院患者数