黄熱ワクチン接種のご案内
黄熱ワクチン接種をご希望の方へ(Instructions for Receiving the Yellow Fever Vaccine)
当院では令和7年(2025年)5月23日より、東京検疫所の巡回診療として茨城県内の医療機関で初めて、黄熱ワクチンの接種を実施しています。黄熱の予防接種国際証明書(以下イエローカードという。)は、接種10日後から有効となります。予約状況により、ご希望日に予約が取得できないことがありますので、スケジュールに余裕を持ってお申し込みください。
1.予約申し込み
・完全予約制です。予約が完了してない場合は接種できません。
・黄熱流行地域への渡航または入国の条件(経由地含む)として国際証明書の提示が求められる国へ渡航される方が対象となります。
渡航先が該当するかどうかについては、検疫所のFORTHサイトを参考にしてください。
各国の入国における個別の条件等は、渡航の際に関係する国の大使館へお問い合わせください。
・黄熱ワクチンは、1回の接種で生涯有効となるワクチンです。
・国際証明書は接種後10日目から有効となりますので、渡航先の条件によって、接種後9日目までは入国できませんので、ご注意ください。
・黄熱ワクチン接種後、28日間は他の生ワクチンを受けることができません。
・黄熱ワクチンとMMRワクチンなどの風疹やおたふくワクチンの同時接種は免疫不活化が減弱される可能性があり、当院では現在同時接種を行っておりません。当院で黄熱ワクチンを接種頂く場合、黄熱ワクチンとMMRワクチン、MRワクチン、おたふく(流行性耳下腺炎)ワクチンは、黄熱ワクチンと28日間以上の接種間隔が必要になります。
・輸入ワクチン(Priorixや腸チフス、コレラワクチン等)につきましても、現在当院では黄熱ワクチンとの同時接種は行っておりません。
・黄熱ワクチン接種希望日から1ヶ月以内に他の医療機関を含め、他の予防接種がある方は、申し込みフォームにご入力ください。
接種日 | 第2・4金曜日(祝日は実施しません) 午後 13:00~ ※詳細は下記の年間スケジュールをご覧ください |
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接種場所 | 筑波メディカルセンター病院 感染症内科 外来 |
接種枠数 | 若干数 ※先着順です。定数になり次第、受付を締め切らせていただきますのでお早めにご予約ください |
予約開始日 | 接種日の6週間前の金曜日 |
予約終了日 | 接種日の1週間前の金曜日12時まで |
年間スケジュール(令和7年度)

・予約完了までにお時間がかかりますので、日程に余裕をもってお申し込みください。
・東京検疫所の業務の都合により、予防接種の受付及び接種を予告なく変更又は中止させていだく場合があります。
・予約開始日前のご予約は無効となります。
・接種にあたっての注意事項(クリックしてリンクページを確認してください)を確認後、下記よりお申し込みください(※予約の確定ではありません)。
2.当院より予約可否の返信
・登録いただいた申し込み内容を担当医師が確認して、接種の可否を判断します。
・接種が可能であれば、申し込み当日あるいは翌営業日に当院よりご連絡し、予約日を調整して接種日の確定となります(接種できない場合もご連絡いたします)。このお電話では、申し込み内容に誤りがないか、ご本人様に詳細情報を確認させていただきますので、10分ほどお時間を要します。
・予約状況によっては、ご希望の日にそえないことがあります。
・当日の問診や診察の結果、接種できない場合がありますのでご了承ください。
・未成年(18歳未満)の方は、保護者の方からご予約ください。接種当日も、保護者の同伴が必要です。保護者や、同伴者となりうるかにつきましては、申し込み時に受付担当者にご確認いただけますようお願いいたします。また、保護者以外が同伴される場合には、委任状の提出をお願いさせていただきます。その場合は、必ず当日に保護者が必要事項を記入の上、同伴者が持参いただけますようお願いいたします。
3.当日までの準備
・黄熱ワクチンの接種料は、接種前に収入印紙でのお支払いとなります。
・当院で収入印紙は購入はできませんので、必ず郵便局で事前に購入してお越しください。
料金 | 1人につき 17,680 円分(証明書費用含む)の収入印紙 ※家族での接種の場合、合計額ではなく一人ずつの額で収入印紙をご 用意ください |
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支払い方法 | 収入印紙のみ ・当日の体調によって、接種できない場合がありますので、申請書には貼らずにご持参ください ・おつりのご用意はできません ・収入印紙が17,680円を超える場合は超過納付書をご提出ください ・インボイス制度に対応した受領書をお渡しします ※受領書の再発行はできませんのでご了承ください |
・黄熱ワクチン以外のお支払いは、現金またはクレジットカード取り扱いとなります。料金については、こちらをご確認ください。
・予約時の健康状態と当日の問診記載内容に変更があれば、速やかにご連絡ください。
4.接種当日について
・当院からお伝えした予約時間にお越しください。時間厳守でお願いします。
・予約時間を30分以上過ぎた場合は、来院しても接種できませんので、遅れそうな場合はご連絡ください。
・体調不良等のキャンセルについては、速やかにご連絡ください。
・37.5℃以上の発熱や体調不良の場合は、事前にご連絡ください。
・所要時間は、当日の状況によって異なりますので、時間に余裕をもってお越しください。
・接種後30分間は重篤な副反応が発生する可能性があるため、所定の場所で待機していただきます。体調に問題ないことを確認した上で、国際証明書をお渡しいたします。
・当日は飲酒および運動は避けてください。
当日の持ち物
①申請書 印刷が可能な方は、記入例を参考に黒ボールペン(消せるボールペン不可)で、事前に記入しご持参ください。 |
②収入印紙 1人につき 17,680円 詳細については、3.当日までの準備をご参照ください。 |
③パスポート 顔写真ページのコピーでも可 |
④診察券 当院の診察券をお持ちの方のみ |
⑤予防接種記録帳/母子手帳など お持ちの場合はご持参ください |
国際証明書の再発行について
・国際証明書の再発行は、東京検疫所で承ります。 詳細については、東京検疫所のホームページをご覧ください(別サイトに移動)
接種後の副反応について
ほかのワクチン同様に、接種部位の腫脹や疼痛、倦怠感などの軽度の反応は見られますが、安全性の高いワクチンとされています。
極まれに以下のような副反応が知られておりますので、接種後に疑わしい症状が出現する場合は、接種後の注意事項をお渡しする用紙に記載がある連絡先にご相談ください。
黄熱ワクチン関連神経向性疾患
ワクチン接種後に発生するギラン・バレー症候群や急性散在性脳髄膜炎などの神経障害(しびれ、麻痺、意識障害など)を総称したもので、ワクチン接種後2~56日の時期に生じることがある。発生頻度は10万回接種あたり0.8人程度。高齢者で発生率が高いことが知られており、60歳以上では10万回接種あたり2.2人程度とされます。
黄熱ワクチン関連内臓疾患
ワクチン成分のウイルスにより多臓器不全を起こすことがあり、ワクチン接種後8日(約3日目)以内に発症します。発症後の致死率は約50%。発生頻度は10万接種あたり0.3人程度。発症率は高齢者で高く、60歳以上で10万人に1.2人程度。