TAVIの治療が500例を達成しました!
当院では2017年3月より経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)を開始しておりますが、このたび500例を達成しました。
TAVIは、重症以上の大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療で、開胸することなく、また心臓を止めることなく、太ももの付け根などの血管からカテーテル(細い管)を使って人工弁(生体弁)を患者さんの心臓まで運び、留置する手術です。開胸手術に比べて、患者さんの負担の少ない治療です。
当院のハートチームでは循環器内科医と心臓血管外科医を含む多くの職種が密に連携し、それぞれが専門的なスキルを発揮することで、安全な治療を実施しています。
透析患者さんに対するTAVI(大動脈弁植込み術)が可能になりました
大動脈弁狭窄症は加齢とともに発症率が上昇します。また、透析患者さんは動脈硬化を比較的引き起こしやすいこともあり、大動脈弁狭窄症を患う方が一定数おられます。これまでは開胸による大動脈弁置換術しか行われませんでしたが、今回の適応拡大によって、より侵襲性の低いカテーテルによる治療が、透析患者さんの治療の選択肢として加わりました。
ただどの患者さんにもTAVIが可能というわけではなく、開胸手術も重要な治療選択肢となります。
当院ではハートチームで協議の上、患者さんに最適な治療を提案させていただきます。
今後も一人一人の患者さんにとってより良い医療を提供するべく、質の向上に努めてまいります。