当院DMATが能登半島で支援活動

2024年1月1日16時10分、能登半島を中心とした北陸地方を最大震度7の地震が襲いました。
全国各地のDMATは自動的に待機となり、関東地方のDMATは5日に派遣要請を受け、当院のDMATも派遣に応じて6日に出動、最も震源地に近い珠洲市で医療支援活動を行いました。
具体的には複数の老人保健施設の医療ニーズの調査や物品提供、急病人発生時の医療対応や搬送活動などを行いました。活動は移動を含めて4日間にわたり、1月9日夜間に当院へ帰還となりました。今回の災害派遣における現場活動と後方支援においては準備の面や活動内容の面で様々な課題や検討事項が明らかとなりました。物品、システム、人的資源についての災害への備えです。
当院は災害拠点病院であり、遠隔地の災害に対してチームを派遣することだけでなく、当地域で災害が発生した際には迅速かつ適切に災害対応を行う責務があり、そのためには平時から物品や対応システム、派遣人員の備えをしておく必要があります。
今回の災害派遣を経て当院DMATでは必要物品の正式なリスト化や調達物品のコンタクトリストを作成するとともに、出動可能な人員を増員するために養成研修への積極的な参加を推進していきます。
また、多数傷病者対応訓練を実施し、DMAT隊員だけでなく病院全体としての災害対応能力の向上を図り、今後も平時からの備えを進め、院内外の訓練などを通して災害への対応能力向上を目指していきたいと考えています。